TFT大会体系マップ(2026)
「タクティシャンズ・クラウンって何?」「TPCとトライアルズはどう違うの?」「日本のプレイヤーはどこから出るの?」——TFT(チームファイト タクティクス)の競技シーンは大会名がたくさんあって、初めて追いかけようとすると迷子になりがちです。公式の情報も複数のサイトやニュース記事に分かれていて、全体像をつかむのが大変です。
この記事は、TFTはプレイするけれど競技シーンはこれからという方に向けて、2026年の大会体系を1ページに整理したものです。結論から言うと、TFTの競技シーンは大きく2本のルートでできています。
- オープンルート — ランク戦の上位者なら誰でも挑戦できる道(トライアルズ → 地域決勝 → 世界大会)
- プロリーグ(TFT Pro Circuit) — 前セットの成績上位者だけが参加できるクローズドリーグ
この2本が、セット(=ゲームの大型シーズン)ごとに世界大会「タクティシャンズ・クラウン」で合流します。日本のプレイヤーはAPAC(アジア太平洋)地域の一員としてこの体系に参加します。
この記事の情報について: 2026年7月5日時点で、Riot公式(competitiveops.riotgames.com / competetft.com / 公式ニュース)およびLiquipedia TFTで確認できた内容に基づいています。人数や日程はセットごとに調整されるため、実際に出場を目指す際は必ずcompetetft.comと最新の公式発表をご確認ください。
まず全体図
現行の体系(セット17「Space Gods」期・2026年前半)を1枚にするとこうなります。
世界は4地域(AMER / EMEA / APAC / CN)。日本(JPサーバー)はAPAC所属です。以下の一巡がセット(大型シーズン)ごとに繰り返されます。
STEP 1 — オープンルートの入口
ランク戦ラダー(JPサーバー)
参加: 誰でも。普段のランク戦がそのまま予選で、指定日時のラダースナップショットでレート上位者に出場権が与えられます。
+ サブ地域大会からの出場権ルートも(開催国のみ。日本の例: FLUX TFT 名人杯)
↓ スナップショット上位 → トライアルズへ
STEP 2
タクティシャンズ・トライアルズ(TT)
セットごとに2回開催・各回約2週間。APAC規模は約256〜296名。
↓ 各回の上位8名 → 地域決勝へ直行(届かなくても「予選ポイント」でPlay-Ins経由の道)
STEP 3 — 2つのルートが合流
地域決勝戦(Regional Finals)
APAC 64名・2週末。トライアルズ上位・予選ポイント・ラダー枠に、TPC全メンバー(成績に応じた段階からのシード)が合流します。
↓ APAC上位7名 → クラウンへ
FINAL
タクティシャンズ・クラウン
セットごとの世界一決定戦・世界の40名(セット17は地域決勝経由27名+TPC直行13名)。
循環: 地域決勝の上位32名は次セットのTPCメンバーになります。ここがプロリーグへの入口です。
ポイントは3つです。
- 入口はランク戦。競技シーンの入口は特別な招待ではなく、普段のランク戦のレートです。
- セットごとにリセットされて一巡する。1つのセットの間に「トライアルズ2回 → 地域決勝 → 世界大会」が一気に行われます。
- TPCは別枠のプロリーグ。ただし完全に独立しているわけではなく、地域決勝と世界大会でオープンルートと合流します。
各大会の説明
ここからは各大会を統一フォーマット(出場条件/規模/勝つと何に繋がるか)で見ていきます。数字はセット17「Space Gods」期(2026年前半)の実績値で、セットごとに調整される場合があります。
競技カード(すべての前提)
大会そのものではありませんが、最初に必要な手続きです。TFTの公式大会はすべて公式プラットフォームcompetetft.com上で運営されており、出場には**競技カード(Compete Card)**の登録が必要です。セットごとに登録期限が設定されます(セット17では4月28日まで)。ランク戦でどれだけ好成績でも、競技カード未登録だと出場権の対象になりません。競技を意識し始めたら、まず登録しておくのがおすすめです。
ラダースナップショット
- 出場条件: 該当サーバーのランク戦で高レートを維持していること
- 規模: 指定された日時(セット17では特定の火曜日、APACはシンガポール時間21時=日本時間22時 ※詳細な日程は公式発表を確認)にレートが記録される
- 勝つと(上位だと)何に繋がるか: タクティシャンズ・トライアルズの出場権。セット17の第1回トライアルズでは、JPサーバーはスナップショット上位19名がDay 1からの出場権を獲得し、さらに最上位の数名は後半ステージからのシード出場となりました。また、地域決勝の一部枠にもラダー実績枠があります(セット17のAPAC地域決勝では、JPラダー上位のKinu選手・taro選手がこの枠から出場しています)
「大会」というより普段のランク戦がそのまま予選になっている仕組みです。スナップショット日程はセットごとに公式発表されるので、競技を目指す方は日程の確認が最初の一歩になります。
タクティシャンズ・トライアルズ(Tactician’s Trials / TT)
- 出場条件: ラダースナップショット上位、またはサブ地域大会(開催がある国・サーバーのみ)での出場権獲得。競技カード登録必須
- 規模: セットごとに2回開催。各回は約2週間(競技日は5日間)。セット17のAPACトライアルズ第1回には合計約296名が出場しました(初日は256名でスタートし、ラダー最上位者などのシード選手が後半ステージから合流)
- 勝つと何に繋がるか: 各回の上位8名は地域決勝戦へ直行。そこに届かなくても成績に応じて**予選ポイント(Qualifier Points)**が付与され、ポイント上位者は地域決勝のPlay-Insに進めます。賞金総額は1回あたり12,500ドル
競技シーンの実質的な入口となる大会です。なお、以前のセットでは「トライアルズ」と「タクティシャンズ・カップ(TC)」が別々の大会でした(トライアルズを勝ち抜くと128名規模のカップに進む2段構え)。セット17からこの2つが統合され、1つの2週間大会(前半が旧トライアルズ、後半が旧カップに相当)になっています。古い解説記事を読むときはこの違いに注意してください。
タクティシャンズ・カップ(Tactician’s Cup / TC)※旧体系の名称
- 位置づけ: セット16「Lore & Legends」期(2026年3月まで)に存在した、トライアルズの次のステージ。各地域128名・3日間の大会がセットごとに2回開催され、上位者が地域決勝に進む仕組みでした
- 現在: セット17以降はトライアルズに統合されています。「TC」という略称は過去の大会名やコミュニティの会話に今も登場するため、用語として知っておくと過去の実績や記事が読みやすくなります
- 日本との関わり: 旧体系では日本地域予選(後述のFLUX TFT 名人杯など)の優勝者にタクティシャンズ・カップの出場権が与えられていました
TFT Pro Circuit(TPC)
- 出場条件: 前セットの地域決勝戦で上位32位以内に入ること(地域ごと)。招待制ではなく、成績で自動的に決まります(制度初期には一部招待枠がありましたが、現在は撤廃されています)。中国(CN)地域のみPC版とモバイル版で16名ずつの独自構成です
- 規模: 各地域32名のクローズドリーグ。セット中にCupと呼ばれる大会を3回開催(セット17では Stargazer Cup / Dark Star Cup / Anima Cup)。各Cupの賞金総額は30,200ドル
- 勝つと何に繋がるか: 各Cupの優勝者は世界大会タクティシャンズ・クラウンへ直行。また、Cupでの成績に応じてProポイントが貯まり、地域のProポイント上位者にも直行枠があります(セット17ではTPC経由の直行枠は4地域合計13名)。さらにTPCメンバー全員が地域決勝戦への出場権を持ち、TPC内の順位が高いほど地域決勝の後半ステージからシード出場できます
いわばTFTのプロリーグです。日本からはセット17のTPC APACに、ZETA DIVISIONのmori選手・summertimer選手・yatsuhashi選手が名を連ねています。
地域決勝戦(Regional Finals)
- 出場条件: (1) TPCメンバー(32名)、(2) 各トライアルズの上位8名×2回、(3) 予選ポイント上位者、(4) ラダーポイント上位者 — の組み合わせ
- 規模: 各地域64名。2週末にわたる長丁場で、Play-Ins → 勝ち上がりステージ → 敗退ステージ → 8名によるグランドファイナルという構成。賞金総額は地域あたり50,000ドル。セット17では2026年6月26日〜7月5日に開催
- 勝つと何に繋がるか: APACは上位7名がタクティシャンズ・クラウンへ(枠数は地域・セットにより変動。セット17ではCN 8 / APAC 7 / AMER 7 / EMEA 5)。さらに上位32名は次セットのTPCメンバーの座を獲得します
そのセットの「地域最強決定戦」であると同時に、次のセットのプロリーグメンバーを決める入れ替え戦でもある、二重の意味で重要な大会です。
タクティシャンズ・クラウン(Tactician’s Crown)
- 出場条件: 各地域決勝の上位(セット17は4地域計27名)+TPC経由の直行枠(同13名)
- 規模: 世界の40名による、セットごとの世界一決定戦。3日間で、初日は40名が6ゲームを戦い32名に絞り込み、2日目に段階的な絞り込み、最終日はチェックメイト形式(先に20ポイントに到達したうえで1位を取った選手が優勝)のグランドファイナル。賞金総額は470,000ドル(優勝150,000ドル)
- 勝つと何に繋がるか: そのセットの**世界王者(Set Champion)**の称号です
セット17「Space Gods」のタクティシャンズ・クラウンは2026年7月10日〜12日に開催されます。
サブ地域大会(日本ではFLUX TFT 名人杯など)
- 位置づけ: 国・サーバー単位で開催される公式認定の地域予選。優勝者などに上位大会(トライアルズや旧タクティシャンズ・カップ)の出場権が与えられます
- 日本の例: FLUX TFT 名人杯(運営: FLUX)。過去の開催ではランク実績で選抜された32名が出場し、優勝者に当時のタクティシャンズ・カップ出場権が与えられました。日本語配信もあり、日本の競技シーンを間近に感じられる大会です
- セット17期のAPAC: ベトナム(Vietnam National Championship等)と韓国でサブ地域大会が開催され、トライアルズの出場権に繋がっています
- 注意: サブ地域大会の開催有無・形式はセットごとに変わります。日本での次回開催については最新の公式発表をご確認ください
日本から世界大会を目指すルート
日本のプレイヤー(JPサーバー)がタクティシャンズ・クラウンを目指す道筋を、時系列で整理します。
- competetft.comで競技カードを登録する(セットごとの期限に注意)
- JPサーバーのランク戦でレートを上げる — ラダースナップショットの対象日に上位にいることが目標です。セット17実績では、JPサーバーのスナップショット上位19名前後にトライアルズ出場権が与えられました
- タクティシャンズ・トライアルズを勝ち上がる — セットごとに2回チャンスがあります。上位8名で地域決勝へ直行。届かなくても予選ポイントを積めばPlay-Ins経由の道が残ります
- 地域決勝戦(APAC 64名)で上位7名に入る — ここを突破すれば世界大会です。また上位32名に入れば、次セットはTPC(プロリーグ)メンバーとして戦えます
- タクティシャンズ・クラウンで世界の40名と世界一を争う
このルートが絵空事ではないことは、日本の選手たちが証明しています。2025年11月のセット15「K.O. Coliseum」タクティシャンズ・クラウンには、ZETA DIVISIONのyatsuhashi選手が日本から出場しました。そして現在進行中のセット17「Space Gods」APAC地域決勝(2026年6月26日〜7月5日)には、TPC経由でmori選手・summertimer選手・yatsuhashi選手(いずれもZETA DIVISION)、そしてJPラダー経由でKinu選手(REJECT)・taro選手と、5名の日本勢が出場しています。プロリーグ経由とランク戦経由、どちらの道からも日本の選手が世界への挑戦を続けているのは心強い限りです(地域決勝の結果と、7月10日〜12日のタクティシャンズ・クラウンへの出場者は、最新の公式発表・公式配信をご確認ください)。
用語集
| 用語 | 読み/略称 | 意味 |
|---|---|---|
| Tactician’s Trials | タクティシャンズ・トライアルズ / TT | 競技シーンの入口となるオープン大会。セットごとに2回開催 |
| Tactician’s Cup | タクティシャンズ・カップ / TC | 旧体系(〜セット16)でトライアルズの次にあった128名規模の大会。セット17以降はトライアルズに統合 |
| TFT Pro Circuit | ティーエフティー・プロサーキット / TPC | 前セット地域決勝上位32名(地域ごと)によるクローズドリーグ。Cup優勝者らは世界大会へ直行 |
| Regional Finals | 地域決勝戦 / RF | 各地域64名で世界大会出場枠と次セットTPCの座を争う大会 |
| Tactician’s Crown | タクティシャンズ・クラウン | セットごとの世界一決定戦。世界の40名が出場 |
| ラダースナップショット | — | 指定日時にランク戦レートを記録し、上位者に大会出場権を与える仕組み |
| 予選ポイント | Qualifier Points | トライアルズの成績で貯まるポイント。地域決勝Play-Insへの道 |
| Proポイント | Pro Points | TPC内の成績で貯まるポイント。上位者は世界大会へ直行 |
| 競技カード | Compete Card | competetft.comで登録する競技用プロフィール。公式大会出場の前提条件 |
| チェックメイト形式 | Checkmate Format | 20ポイント先取後、さらに1位を取った選手が優勝となる決勝形式 |
| APAC | エーパック | アジア太平洋地域。日本(JP)・韓国(KR)・ベトナム(VN)・東南アジア(SEA)・台湾(TW)・オセアニア(OCE)などで構成 |
| サブ地域大会 | — | 国・サーバー単位の公式予選(日本の例: FLUX TFT 名人杯) |
| セット | Set | ゲーム内容が一新される大型シーズン。競技サイクルもセット単位で一巡する |
この記事の更新方針
大会体系はセットの切り替わり(次はセット18)ごとに調整が入ります。本記事はセットごとの公式発表を確認して更新していきます。誤りのご指摘や最新情報の提供は歓迎です。
出典
一次情報源(Riot公式):
- Teamfight Tactics – Competitive Operations(Riot Games) — 競技体系の全体構造
- スペースゴッズで競い合おう!(TFT公式・日本語) — セット17の大会構造・日程・JP枠・競技カード
- Compete in SPACE GODS!(TFT公式・英語)
- TFT Space Gods Tactician’s Crown Announcement(TFT公式) — クラウンの地域別出場枠・形式・賞金
- Regional Finals: Everything You Need To Know(TFT公式) — 地域決勝の人数・形式
- Set 16 TFT Pro Circuit: Everything You Need to Know(TFT公式) — TPCの成り立ちと参加資格
- Compete TFT(公式大会プラットフォーム) — 競技カード登録・大会ページ
補助情報源:
- Space Gods – Liquipedia Teamfight Tactics Wiki
- Space Gods: APAC Regional Finals – Liquipedia — APAC地域決勝の出場者内訳
- TFT Pro Circuit – Liquipedia
- FLUX TFT 名人杯(FLUX公式)
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最終更新: 2026-07-05